Macbook Pro 13 inch (early 2011)にDebian 9をインストールしWifi(Elecom, WDC-867DU3S)のドライバーをインストールする

日付;2021/05/29(土)

RNA-seq解析用として使っていたDell M480が瀕死で、たまにしか起動せず、使い物にならない。これはもう瀕死とかではなく、死亡である。それに、Maccbook Pro 13 inch (Early 2011)も徐々に老朽化してきており、macOS High Sierraからアップグレードできないという状況である。これについては、2月にWifiカードを交換して快適に動いていたが、今月のはじめにまたWifiがスイッチオンしなくなってしまった。もう直すつもりもない。面倒くせぇ。

M4800の代わりとしてDebian 9をMacbook Pro 15 inch (Mid 2015)にVirtualBoxを使ってインストールしていたが、ディスプレイの解像度がなぜか変更できないため使いにくいし、そもそもメモリも実質8GBくらいしか使えないと絶望的な状況である。そのため、OSのサポート問題のあるMacbook Pro 13 inchにDebian 9を入れて、こちらをRNA-seq解析用として使っていくことを決めた。それにより、携帯用として持っていたWindows 10を入ったVaio Pro 12 inchを家用に回そうと思う。ただし、このPCのSSDの容量は128GBしかなく、時々嫁さんも使うので、もしかしたら何らかの問題が生じる可能性がある。だが、それでいいと思う。家用だし。

そういうことで、以前書いた通りDebian 9をインストールした。Debian 9のisoを保存したUSBを突っ込んで、optionを押しながら起動させ、インストールUSBを選択する。無事に起動するが、やっぱりWifiが動いていない。ということで、LANケーブルを使ってインターネットにつなぎ、インストールを進める。それで無事にインストールできたので、Chrom、Dropbox、それにibus-mozcとibus-ulits-guiをインストールする。それで日本語環境を使えるようにした。dpkg-reconfigure localesでjp_ja.UTF-8を有効にしないといけない。

で、どうしてもWifiが使いたい。なんでかわからんけど、LANが遅い。明らかにWifiのほうが早い。これはmacOS High Sierraのときもそうだった。それで調べてみると、これもすごい面倒くせぇ。


WDU-867DU3Sをチェックする

一体どんなものが認識されているのだろうか。lsusbで確認すると、obda:b812 Realtek Semiconductor Corpとだけ書かれてある。バージョンとかは??dmesgで確認するとidVender=0dba, idProduct-b812, Product=WDC-867DU3S, Manufacture: ELECOM CO., LTDらしい。それ、さっき聞いた。

この時点で考えるのをやめた。Googleに聞こう。


Kernel Developer Kit

まず、ここ(https://www.fuji46.net/blog-F/?p=1221)を参考にした。わかったことは、まずはKernel Developer Kitをインストールしなくてはならない。ということでここ(https://wiki.debian.org/BuildADebianKernelPackage)を見てみる。そうすると、以下を走らせなくてはならない。

apt-get install build-essential linux-source bc kmod cpio flex libncurses5-dev libelf-dev libssl-dev

次に/usr/src/に移動し、linux-source-4.9.tar.xzを展開する。

cd /usr/src/
tar xavf /usr/src/linux-source-4.9.tar.xz
cd /usr/src/linux-source-4.9

次にシステムのアーキテクチャーをarchで確認し、それを使ってmakeするらしい。

arch
make ARCH=x86_64 defconfig

これでOKなのかな??知らん。動けばなんでもいい。


Githubからドライバーをダウンロードする

どうやらWDU-867DU3SのドライバーはGithubに落ちているらしい。それらをコピーするためにはgitが必要なので、それをインストール。

apt-get install git

ちなみに、特にダウンロードする場所を指定しない場合は、git cloneは対象のファイルをカレントディレクトリにダウンロードしてくるらしい。

次にGithubからドライバーのファイルをダウンロードしてくる。home/**自分の名前**/にダウンロード(クローン)する。

git clone https://github.com/EntropicEffect/rtl8822bu


dkmsのインストール

そのディレクトリに移動して、ドライバーをインストールするが、その前に dkmsが必要らしいので、インストールする。

apt-get install build-essential dkms


WDU-867DU3Sのインストール

最後にドライバーをインストールする。

cd rtl8822bu
make
make install
dkms add .
dkms install -m 88x2bu -v 1.1

インストールが終わったらコンピュータを再起動させる。


動いた。よかった。これで邪魔でクソ遅いLANケーブルを使う必要がない。

最近のパソコンに比べてさすがに画像の解像度は低いが、びっくりするくらい調子がいい。

しかし、インストールしてみて気づいたのだが、M4800より調子が良い気がする。M4800はこのMacbook pro 13 inch (Early 2011)より新しく、メモリの大きさも、CPUの性能も高いはずだ。それに、M4800にはSSDを積んで、そこにDebianをインストールしていた。だから、CPUやメモリのぶん、早いような気がする。しかし、起動だけを見たら明らかにMacbook pro 13 inch (Early 2011)のほうが早い。

これは期待できる。今週はアメリカはmemorial dayで三連休なので、このMacbook Pro 13 inch (early 2011)とVirtualBoxのDebian 9でどのくらい処理能力に差があるのか比較してみたいと思う。