レビュー依頼(2021年その2)

日付;2021/03/26(金)

今日、またレビューの依頼が来た。レビューの依頼が来るとまるで認められたようでちょっと嬉しくなるが、同時に粗悪研究のレビューは嫌だという憂鬱な思いも生じてくる。

今回はPubmedにもJournal Citation ReportにもDirectory of Open Access Journalにも乗っているジャーナルだ。これは自分が世話になった(と勝手に考えている)、運営組織の素性もよく知っている論文誌である。

しかしながら、いつもX国からの粗悪研究ばかりレビューが回ってくるので、もはやレビュー依頼に対して疑心暗鬼になっている。レベルについては読んでみなくてはわからないが、アブストラクトを読んでいる限り粗悪ではなさそうだ。それに折角なのでレビューしたいという思いもある。なので、イチかバチかで受けることにした。このジャーナルは著者に関する情報が隠されている。それは良いことだと思う。それだけでレビューが随分公正になる。

ざっと見てみたらなんと日本のグループからの論文だった。それにクオリティーも良さそう。やった。これならばレビューする甲斐がある。日本というだけでこの安心感。やっぱりhigh average low significantな日本だけある。

内容としては実際に自分ではやったことのない研究だったが、同じ所属別チームにこの手の研究をしているひとが居たので案外わかる。実験手技は一般的なのでこちらも理解できそう。一通り図に目を通してみたが、これで解析や本文の説明が駄目ならば不十分ということでリジェクトしているところだ。しかし、今回はそんなことはなさそう。評価できる範囲でしっかりと評価して締め切りまでにちゃんと返そうと思っている。

言うても、論文なんて投稿してからが正念場みたいなものだ。だから著者には頑張ってほしいと思う。そこそこのジャーナルだからといって、手加減などせん。