日付;2021/12/09(木)
前日、なんだかんだで疲れ切ってしまい、レストランに頑張っていったけど消化不良感が大きかった。それに、やっぱりこれは学会で、学術的な活動をしなければなんかだ違和感があり、気持ちが悪い。そういうことなので、この三日目はちゃんとセッションに参加し、勉強することにした。しかしながら、朝から早速ガッカリする羽目になる。確かに7:30に到着してポスターセッションの会場に行ったはず。なのに、なんでこんなに活気がないのだろうか。ざっと見回ると、なんだか昨日の夕方に観たようなポスターばかりである。マジなのか。これはマジにやる気あるのだろうか。
そういうことで、自分も昨日の朝7:30から行ったSpotlight poster discussion sessionに行ってみると、なぜか発表っぽいことがやられてないし、発表者も2人くらいしかいない。そのときは言うても朝8時前で、Chairpersonの発表真っ最中の時間帯のはず。なのにやってない。だから、早すぎる。考えたらわかりそうなものだ。だれが朝7:00からゴミみたいなポスター聞きにくるんだろう。もう、そういうことである。今回はオンライン参加と直接参加の両方を採用しているが、そうした時点で従来の学会形式からプログラムを変えなければならない。形式が似て非なるものになっているので、従来の学会形式はもはや成り立たないのだろう。
その後、この日は朝からGeneral sessionに参加したのだが、それはとても良かった。どうやら最近はHER2陽性例に対するADC(Antibody Drug Conjugates)という、従来のリコンビナント抗体に抗がん剤を結合させた薬剤がトレンドらしい。その発表が多かった気がする。免疫療法などもあったが、知らない間にもう免疫チェックポイントと別の薬剤との併用療法の検討が行われているようだ。これについては勉強になった。良かった。ただし、腑に落ちないこともある。臨床試験の結果が、すでにASCOで発表された結果のCross citationみたいになっており、なんだかASCOの二番煎じ感がかなり強かった。一般的な臨床試験の統計はどのくらいのものなのか、N数などはどのくらいでやるのか等わかったので、まぁう良かったように思う。
昼食は、昨日リバーウォークを歩いていて良さそうだった店に行ってきた。昼食はLittle Rhein Prost Houseというところで、Meister BurgerとBulldog Bockというビールを注文した。曇ってたけど、それはそれで暑すぎずに良かった。
昼食が済んだら改めて学会場に戻り、セッションを聞く。次は免疫療法の話を聞いてきた。みんなIOと当然のように略すので、なんだとおもったらImmuno-Oncologyの略らしい。どうやら免疫チェックポイント阻害剤全般を使っている場合、このIOというヤツを使うらしい。なんでもいいけど、臨床のヤツらのこういう変な用語を当たり前のように使うその姿勢は本当に嫌いである。どこかのボスみたいに、バカが真似するとタチが悪い。すぐ勘違いしてイキりだす。学術的な発表や報告では、「いわゆる」ではなく、ちゃんと適切に具体的な事象を示して使ってほしい。混乱する。
夜は再度リバーウォークを歩いているときに良さげだったレストランにした。言うても、この3日間くらい肉とか肉しか食べていないので、さすがに違うものが食べたい。というか、野菜はないのか。野菜はSubwayのレタスとオニオンとトマトしか食べていない。でも野菜なんかあるわけがない。せめてシーフードにしよう。
入ったのがこのOstra La Mansion del Rioというシーフードレストラン。ここ、けっこう良いレストランで、かつ自分はエビを食べることができないので、メニューが制限されており、かなり高額になってしまった。いうても、この魚がむちゃくちゃ美味しかった。日本の魚料理とアメリカの魚料理の差が本当によく分かるレストランだった。アメリカ(かどうか知らん。レストランにRioって書いてあるし)の魚料理は日本より明らかにフワフワである。日本は塩とかちゃんと振ってあることから、しっかりしているイメージがある。まぁ、知らんけど。でもこのCrispy Calamariは塩っぱすぎて食べることができなかった。あと、ここで飲んだビールのNative Texanというヤツだが、今回サンアントニオで飲んだビールの中で一番美味しかった。これもサンアントニオのローカルブリューワーのビールで、ピルスナーらしい。テキサスのローカルビールは、ニューヨークよりも明らかに美味しい。ニューヨークはデザインだけ凝っていて、中身は全部IPAだったりDouble IPAだったりのかなりキツいヤツがほとんどである。この点はすごく羨ましい。
やっと休める。
でもなんか、食べた気がしない。あんないい魚料理、そうそう食えない。でもなぜだろう。ハンバーガー、サンドイッチとかがすごく合っている気がする。そっちのほうが食べた気がする。油だろうか。脂肪だろうか。だめだ。良いものを食べたはずで、お腹もいっぱいなのに、精神がハングリーのままである。
ホテルの売店には助けられました。
結局、こんなのが必要らしい。全くもって、心身ともに日本人だし、ただの平民らしい。明日は早朝にサンアントニオの空港に向かう必要があるのに、疲れ切って準備もせずに就寝。