研究員への就職が決まる

日付;2021/12/21(火)

日本での就職先がなんとか決まったので、その経緯や考えを記録しておく。


2021/10/28(火)JREC-INで研究員のリクルートを受ける。

この日、日本のとある私立研究所からリクルートのメールが届く。この研究所はこのメールがなければ絶対に興味がなかったと思う。募集が思いっきりポスドク枠に見えたためだ。それに、メール自体も、まるで、めちゃくちゃ軽い感じのただのダイレクトメールみたいな内容だった。

メールを見ている限り、良し悪しの判断要素が全く無かったし、それゆえに、なんかイラッとしたし、かつ、当時は全然行く気がなかったので、かなり傲慢なメールにより面会を要求する。だから、絶対に向こうが嫌になって諦めると思っていた。

まさかのそれが快諾されてしまい、面会が決定してしまう。正直、これは予想外だった。絶対に無視されるか、嫌がられて以降連絡がなくなると思っていた。


2021/11/11(木)19:15(日本時間2021/11/12 9:00-)Zoomで面会してみる。

実際に初めてそこの研究者の先生らと会話する。

どうやら、その研究所の室長が自分の履歴が求職者の情報として公開されていたのを見て、リクルートに至ったらしい。

正直言えば、研究所として疑問だったが、自分に行ってほしいという研究内容はなかなか悪くなかった。面会してみて、かつて在籍していた某機構の某ラボのように天才みたいな集団(にみえた。発生生物学やマウス以外の動物学の知識やスキルがほぼゼロのため)だけどがニッチすぎてあまり世の中から認識されていないのだろうなぁという印象をうける。研究テーマは良かったので、そこの仕事でのイメージが変わる。

しかし、問題もある。もうポスドクはやりたくない。特にアメリカでは、ポスドクは、明らかに「ほぼ学生であり、スタッフではない。」という感じの扱いを受けるし、実際、Trainee(トレイニー)の枠に入れられているように思う。それに、自分のキャリアとしてこれ以上ポスドクというトレイニーみたいなポジションに居るわけにはいかない。なのでこれを確認する必要がある。もしポスドクとしての採用なら、研究所の将来性的な問題からも断ることにした。その結果、ポジションは「研究員」だった。

そして、この時、いろいろな就職サイトを参考にして、この研究所の給与がかなり安いことがわかった。額は研究員としてのまさに平均の額である年収560万円であり、年齢を考慮するとかなり劣る額である。ヤバい….

この時点で、「あとでふっかけてやろう。」と決意する。


2021/11/15(月)現所属のボスに相談する。

給与はクソ安いが、面会での印象が良かったことや、従事することになる研究テーマがそんなに悪くなかったので、現所属のボスに相談する。そして驚くことに、現所属のボスとこの研究室は、以前、国際共同研究の研究助成金を申請しようとしたが、締切の関係で諦めた、という関係だった。なので、現所属ボスはここに移動することに快諾してくれた、ように見えた。

しかし、ここでかなり重大なミスをしてしまう。当時はまだCOVID-19のオミクロン株がパンデミックする前であり、かなりの規制緩和がされたときだった。なので、ここでの現所属での仕事を3月末ころまで続けることを口頭で約束してしまう。これが後々、クソ面倒くせぇことに発展してしまい、これが、現所属ラボでは誰も平穏に退職した者がいない理由であることを身をもって体験することになる。

余談になるが、この事前相談をするかどうか、かなり迷った。現所属のラボは穏便に退職した者が自分の知っている限り全くいない。ポスドクが自分が在籍していただけで4人が辞めている。その内3人が半年以内に辞職している。その半年以内に辞職した内の2人が嫌になって辞職している。残りの1人はポスドクとしては全うしたが少し疑問が残る辞め方をしている(考えてみれば不可解)。Research Associate(RA)が2人でそのウチの一人がクビである。もう一人のRAについては円満に見えるが、希望通りに退職させてもらえず、Job Interview後のReferenceのときに、そのボスの発言に問題があったらしい(「その期間は彼女は働いている」ということを言い、その面接官か教授かを困惑させてしまっていたらしい。そのRAがそう言っていた。)。考えてみれば、彼女はいつ引っ越しをしているのかわからないくらい研究室で働いていた。なので、相談することによって状態が悪化する可能性が非常に高かったためだ。そして、この時は予想できなかったが、12/21/2021(火)の時点で実際にそういう自体になってしまう。おそらくこのRAと同じようなことになる可能性が高くなってしまった。最悪である。


2021/11/16(月)実際に応募する。

応募する。そして応募先から応募してくれてありがとうという旨の返信をもらう。ここで、希望の年収などについてメールでやりとりをする。そして目論見通り、ふっかけてやった。そこで、研究員の給与の安さを再認識する。担当者はかなり戸惑っていたが、希望年収も提示せず、いくらほしいか聞いてきたのはこの施設側である。こっちとしては当然のリクエストである。そもそも、向こうの要求にこっちから合わせてやるつもりもない。日本の研究所の性質は良く知っているつもりであり、これはほぼ無駄だろうとわかっていたが、少しでも給与を上げてやろうと思ってかなり強気の提案をした。一応、すこし給与が上がったが、それにしたって、月1.5万円あがっているかどうか、くらいだった。でも、日本の研究所の性格を考えれば、これが本当にそうだったらかなりの成果だと思う。

この研究施設は独立行政法人や国立研究開発法人といった国立の機関ではないので、本人とその施設が合意している以上、転職する必要はなく、どうやら、研究所としての研究課題を行っている以上、かなりフレキシブルらしい。この点について言えば、後日の面接やその後の着任日の相談でもそんな印象を受けた。それと、給与のトレードオフなのかもしれない。正直に言えばこれが良いのかわからないが、それが本当ならば、自分の興味のある研究を、両者の同意と資金のある限り行うことが出来る可能性がある。

国立はかなり酷くて、まず、かなりの確率で有限期間であり、例えば、政党が変わったりすると急激に状況が変わったり、最悪ラボが消滅したりする。さらに、研究費も毎年びっくりするくらい減らされている。雇用についても年齢が比較的若い場合、そのときの年齢(要は年功序列。論文や研究業績がなくても年をとった者が優遇される。少なくとも以前在籍した研究所はそう見えた。びっくりするくらい酷い業績の者が居たりする)や、最近では性別でかなり差別がある(女性研究者や女性教員が少ないため、女性が優遇されている。たまにあからさまに「女性限定」との記述が、国立・公立の大学の募集に見られる。国立のキャバクラかなんかだろうか??ちなみに、自分の調べによると、募集にこれが明記されていなくても、どうやら裏で女性優遇が設定がされている場合も多いようだ。O大学の案外親しい教授が教えてくれたし、実際にH大学の基礎系のSi学部がそうだった。)。これは言い過ぎかもしれないが、少なくとも、国立ではいろいろなところで雇用が均等ではなくなりつつあり、かつ、5年以上研究を続けることができる研究室はほとんどない。そしてあったとしても、そういったラボはびっくりするようなレベルの低い研究をしていたりする。一方、私立の事業所であり、うまくしなければ買収されたり倒産したりする可能性はある。


2021/12/8(水)小論文の課題がでる。

学会中に小論文を提出しろという指示が来て、いやいやながら提出する。

小論文は、この研究室で行う研究についてだった。しかも、そのフォーマットが原稿用紙4枚以内。本当ならば、実際に研究所に行って、90分以内に、これを抜き打ちで書く必要がある。しかし、今回はオンラインでの面接だったので、その必要はなかった。学会に参加している最中で、日本語版のWordを持っていないから、原稿用紙の設定にできない。家にあるWindows10にしたって原稿用紙の設定にできるかわからない。原稿用紙なんて、本当に20年くらいつかっていないのではないだろうか。

一方、課題についての問題点は、原稿用紙くらいのものだった。ここで行うことになるだろう研究や自分のやる研究の大筋について、ノートに書いておいたので、そんなに悩むこともなく書けたし、十分に推敲することもができた。そして、帰宅後にWordで原稿用紙のフォーマットに変換して、面接の一日前の朝(ニューヨーク時間で)にメールで提出することができた。

ここで気になることがある。そんな試験は意味があるだろうか。外人の研究者にもその試験を強いるのだろうか。そんな試験により何が知りたいのだろうか。そして、何が知れるのだろうか。甚だしく疑問である。正直、こんなものに意味があるとは思えないし、そんなにわかな研究内容なんか、使えるわけがない。こういう体質っていうのは、研究所の将来性に関わる気がするので、良く考えてから実施してほしい。これは高校生の試験ではないのだから。

こういう試験は無駄である。体質はクソ古いのだろう。


2021/12/12(日)19:15- 面接。

2時間ほど面接を受ける。内容はこれまでの研究内容について45分くらいで発表すること。これはZoomで行った。仕事で使っているMacbook Pro 15 inchを使ったのだが、発表のためにパワーポイントのスライドをZoomのシェアスクリーンにしようとすると、なんとファイルアクセスのパーミッションの問題により、Zoomを再起動する羽目になる。これは不味い。個人的に、限りなくやってまっている。しかし、なんとか発表と質疑応答を終える。ちなみに、フリー版のZoomは45分で接続が強制切断されるので、帰宅後に有料版のZoomに契約しておいた。

事前にZoomの画面共有の設定について確認しておくこと!!!これが最も重要と知った。

問題だったのが、博士課程卒業直後のポスドクの期間が5ヶ月くらいしかなかったことだった。しかし、これについて総務部から総務部らしい質問がきた。しかし、同研究室でその前の2年間をスカラーシップの学生として過ごしたことを説明し、サラッと流す。

面接で何か質問はあるかと聞かれたので、以下を質問する。

  1. 必要ならばCyTOFやスペクトラルフローとかを使えるか。
  2. 研究過程でPDXが沢山できるはずだが、これを、例えばJachson LabやCharls Riverのように他の研究施設に事業として有料で供給できるか。

回答としては、以下だった。

  1. CyTOFは日本には現在6台くらいしかない。最悪使えるが、それよりもscRNA-seqを使おうと考えている。
  2. PDXを供給するのは個人情報保護法などの観点から難しいし、商売はあまり考えていない。そういうものの管理なら考えている。

だそうだ。

余談だが、アメリカではCyTOFやスペクトラルフローは、もう結構普通に使用されている。このあたりの研究資金や研究体制の差が、日本とアメリカとのハイインパクトな論文の出版数の差に大きく影響しているのはほぼ間違いない。日本の研究はものすごく少なく見積もっても5年、おそらく10年はアメリカから遅れていると思う。CyTOFだけについて確認しても、がんをやっている研究所では1台は所持しており、すでに共用されている。NYCだけで全日本の平均的な研究をまかなえる可能性だってある。

そしてこの研究施設に対して率直に思うことは「私立で研究半分+事業半分というくらいなら(先の面接のとき)、売れよ。」ということだ。また、この先生はscRNA-seqは所詮発現解析であり、細胞種を探索しようとするとその推定になることを押さえているのだろうか。これを理解していないならば、ちょっと怖いことだ。まさかそんなことはないと思うが。

でも、この時点ではかなり自由な勤務になりそうだし、従事することになるだろう研究も思ったよりも得意分野っぽい。

そして、その日のうちに内定のメールを受ける。


2021/12/21(火)正式に内定をもらい、現所属のボスに報告する。

おそらく2021/4/1の着任になるので、2021/3/4に仕事を辞める旨を伝える。ところが、このクソが3月末まで働くことを要求してくる。かなりタチが悪かった。先日の11月15日のミーティングでかなり軽く話ただけなのに、コントラクトがどうだとか言ってきやがった。それに昨今はコロナウイルス(オミクロン株)がパンデミックしているため、かなり長いこと隔離とモニタリングをされるはずである。それを鑑みて早く帰ると要求したが、全くもってそのリクエストは通らなかった。コロナウイルスなんて、こっちの知ったことではないという内容の事を言われた。

結局、次期ボスにこれを相談し、4月18日までに着任を待ってもらうように要求する。そして、実は12/25/2021(日)の時点で返信していなかった(休日により)が、それだったら5月からの着任にしたほうがいいだろうというとてもありがたい提案をいただく。なぜか 次期ボスにメールしたはずなのに、総務の人から連絡があった。

結局、こういうかなりわがままな現所属ボスなので、人が寄り付かず、それどころかどんどん人が辞めていくのだろう。ハイインパクトな論文をかけるような人脈もないのは、こういったことが原因の1つであることは間違いない。先日、この大学の研究物品のサプライセンターの人も「何なんだこいつ(現所属のボス)は?」と言ってきた。どうやら、物品を納品しただのしてないだので、かなりゴネたらしい。そんなくだらんことでモメるなよ。以前も書いたが、もはやこの現所属のラボの物品管理は全く機能していない。つまりこれは現RAも機能していないことを意味している。この現所属ラボの将来性は、存在できるかもしれないが、良い論文が書けないということでで本当に危ういと思う。存在はするかもしれない、といっても良い論文が書けないということは研究の発展もないことになるだろうから、もしかしたら案外早く潰れる可能性がある。


2021/12/27(月)現所属ボスと改めて帰国時期について相談しついに決定する。

12/25/2021(日)の時点で、先方の研究室より、着任日時に関するメールの返信をもらっていたが、クリスマス休暇で、かつ、メンタル的にもかなり疲れていたため、その日の返信をスキップしていた。そしてこの日改めてメールをチェックしてみると、かなり衝撃的なことが書いてあった。

どうやら、現所属ボスが先方の研究室の室長にすでに連絡をしたらしく、それゆえに着任日が5月9日(月)からにしないか?という旨の内容が書いてあった。

12/21/2021(火)の夜の現所属ボスとの電話であれだけ「先方に連絡はするなよ!!」と言っていたのに、どうやらすぐに連絡をしたらしい。そのために、来年の着任日をずらしてくれたのだ。まだ内定が決まったばかりだというのに、すでに次の職場に迷惑をかけてしまった。最悪である。愕然としてしまった。この日の朝、丁寧にお詫びのメールを入れておいた。こういうのは本来ならば口で謝らなくてはならない気がする。本当に、申し訳ない気持ちでいっぱいである。

というか、あいつ◯カか。どれだけ勝手なんだよ。そういうのだから、誰も寄り付かないし、居着かないし、みんな辞めていくんだよ。

しかしながら、新職場の配慮のお陰で4月いっぱいを帰国に費やすことができるようになった。これは本当にありがたいことである。おそらく、帰国時の隔離措置で、最悪の場合は28日は拘束される可能性がある。しかし、5月の着任になったことでこれを回避できる可能性がかなり高まった。何も無ければ、だが。

そして、この日の朝、現所属のボスと改めて話をして、3月28日の朝に現所属ラボを去ることに決めた。そしてその足でPCRを受けにいき、できれば次の日の夜(アメリカ時間で3月29日(火)の夜/日本時間で3月30日(水)の朝)にニューヨークを発つというプランで行きたい。最悪の場合は4月5日(火)(日本時間の4月6日(水))にアメリカを発つ必要がある。

本当ならば4月の中頃までに着任して、どうにかしてスタートアップ研究支援を申請したかった。それはどうやらできそうもない。


就職活動は約2年続いていた。

以上が、約2ヶ月続いた就職活動である。実は、新しい職場探しを初めて約2年くらいになる。その間、サグり的なアポイントメントも含めてこれで4つ目の施設である。本当は全部の施設を書きたいが、その施設の名誉のために書かないでおこうと思う。ポイントは以下である。これは2020年から2021年までの所感である。

  1. 2021年の応募は7月ころから増え始め、9月から12月がピークだった。それ以降はゴミのなかにあぶれてしまった宝物があるような感じ。2020年はこのような明らかなピークはなかったように思う。7月ころが一番あったような気がする。
  2. 国立大学では、かなり高確率で年齢差別が設定されている。募集に書いていなくても設定されている。H◯島大学では、親切な教授がそれを教えてくれた。この大学では教務部がこれを設定しているらしい。独立行政法人と国立研究開発法人での違いや、研究所と大学で違いなどは良くわからないが、今は、業績はそこそこ(論文なんか1本くらいで良く、ハイインパクトなんか全く求められていない!!)で、若い(35歳未満)である必要がある。少なくてもこれは5年前とは真逆である。
  3. 特に国立大学(私立でも見た…女性限定」とい文字を….何度か…..)は女性優遇しており、応募に明記がなくても裏で設定されていた(H◯島大学、おそらく大◯大学レベルでも)。キャバクラか??試しに、ある学会の人材募集のページを見てみる。2021/12/29の時点でのスクリーンショットが以下である。これを見ると、緑の部分が現在でもアクティブな募集である。本当にびっくりしたが、岩手大学と東京工業大学が、「女性限定」である。ちょっと見てもこの有様だ。こういう大学は明らかにゴミであり、そして国公立の大学のほとんどがそうだろう。
  4. 大手製薬会社は、おそらく「履歴書」、「イメージ」第一。業績はほぼ関係なし(おそらく)。でも大手らしく対応が丁寧(だったように思う。主観。)。
  5. 中堅(と思われる)製薬会社の選別は3.に従う。しかし、はっきり言って対応はクズ。研究内容もクズ。給与はいいけど。結論、ゴミ。一生二流のボンクラ。ここが大手との差かもしれない。(◯一◯◯ノ◯◯◯;ホームページをみれば明らか。作業着で生物実験をしているらしい。おそらく、靴は安全靴だろう。知らんけど。主観。)
  6. 論外なのが、履歴書を高校から書かせる機関である。公立(県立や市立)に多い。言わずもがな、こんなとこ○カである。なぜ高校の履歴が必要なんだろうか。専門性にはほとんど関係ない。行ってはならない。
岩手大学と東京工業大学は女性しかいらないらしい。これ、アメリカの学術機関や大学が見たらどう思うだろうか。ほとんどが差別として扱うだろう。日本は差別がないとか言われるが、それは全く嘘である。差別がないのではなく、差別を知らないのである。日本では、性別差別(男女の扱いが均等ではない)、年齢差別(年功序列)、それに加えて、すこし極端ではあるが、国籍差別(先進国の外国人が優遇される場合がある。)がある。と思っている。というか、あると言わざるを得ないシーンを何度もみた。本当に目的に応じた能力で機会を与えたり、人材を得たりする場合は、こんなものはフラットになるはずである。すなわち、これは能力以外に由来する何らかのDiscriminationである可能性が限りなく高い。百歩譲ってこれが能力に由来するDiscriminationだったとしても、少なくとも、性別・年齢は能力とは言えないだろう(性別は生まれ持っての性質であり、加齢はすべての人間に平等なはずである)。じゃあ、適性なのか?これもちょっと微妙である。このような性別や年齢は、目的を達成するための能力に先んじてはならないように思う。先に能力を判断しなければ、本当に必要なことを見逃してしまい、いろいろなことが上手く行かなくなるだろう。国立大学はぜひ考えてほしいものだ。

自分は2と3を直に味わった(特に2。3については馬鹿だなぁ目的を履き違えているなぁと思う。)ので、もう国立の大学や研究所は信用していない。あと、もう一つ、国立の大学や研究機関でやってられないのが、組織の改編である。これが最悪である。5年とか7年とか、そういう期間で再編成するので、せっかく研究で良い成果が出始めたときに、自分の意志や努力ではどうしようもないような圧力がかかる場合がある。最悪、研究室で掲げている旗を降ろさけれればならない場合や、頑張って沢山論文を書いたのに、インパクトファクターが低いから、という理由で全くそれらの業績が認められない場合がある。そのときは、最悪、研究室をたたむ必要もでてくる。

おそらく、こういう方針で研究などを続けていく以上、今後の日本の科学研究の衰退は止まらないだろうし、他の国の成長が加速する以上、国としての能力の差はどんどん開いていくだろう。現在の国公立の大学や研究機関は明らかに科学研究の目的を履き違えている。少なくとも、現時点の(2021年)の国立大学・研究機関の目標は「能力が低くても若い女性を採用すること」であり、必要な課題を解決すること等を含む科学研究が目的に入っていない。

これは明らかにアタマが足りていない。いうても、もう国立大学や研究機関に所属するつもりはあまりないので、滅ぼうがどうでもいいが。次はさしあたって政権交代などによる大学・研究機関の再崩壊とかが、案外早期に起こるんじゃあないかと本気で思っている。