日付;2021/09/17(金)
この日、過去に世話になったジャーナルからレビューアーの依頼を受けた。
このジャーナルからのレビューでは、一度もまともな論文に当たったことがない。もしかして、エディターの先生、わざわざそういう原稿を自分に送ってきているのではないだろうか、と思うくらいだ。
いつもそういう感じなので、今回も引き受けるのをかなり迷ってしまった。でも、過去にとても世話になってきた先生がエディターだし、自分の専門でもあるので、引き受けることにする。
そして原稿をダウンロードしてみると、「おお、案外いい感じじゃあないか。これならMinor Revisionで行けるんじゃあねぇか??」とか思って読んでいた。
しかし、なにか変だ。なにかが異常だ。5年以上もその専門から離れてしまっているので、情けないながらすぐに気が付かなかった。この論文誌は放射線治療関係である。それにも関わらず、その原稿では、研究に放射線が使われていない。いくら研究自体が悪くないように見えても、Journalの範疇から外れてしまっているように思う。
ほんとXX先生、せっかくレビューするんだから、まともな原稿を送ってきてほしい。ずっとリジェクトをし続ける自分の身になってほしい。間違いなく、アソシエイト・エディターとかから「このヒトに送ったら絶対リジェクトしてくれるから、リジェクトしにくかったら送ったらいいよ。」的な認識をされているはず。
ということで、その旨を結果に書いて、リジェクトしようと思う。締め切りが近くなってきたらもう一度自分の評価結果と原稿を見直して、返信するとしよう。
というか、著者のひとらもそれでいいのだろうか。金も時間も使って実験してきたのだから、ちゃんと評価してくれるジャーナルに投稿したらいいのに。英語だってかなりひどかった。何が酷いって、各ストーリーの構成が良くなく、センテンス間の繋がりがほとんどない、箇条書き状態になっている。おそらくあの国からの投稿だと思うが、そんな論文が多すぎる。そんなんで通るわけないだろうが。おそらく学生ではないかと思っているが、だとしたらその研究室のPIがチェックして、適切なものを適切なジャーナルに投稿するように指導してくれ。酷いものだ。
2021/10/4(月)締め切りが10/7日だったが、いい加減もうストレスのたまる原稿を読みたくないので、土日に自分のレビューと相手の原稿を再度チェックしてレビュー結果を返信した。