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研究

アカデミックから創薬ベンチャーに移った理由

日付;2024/2/4(日) 新しい職場に来て一ヶ月経ち、ようやく落ち着いて来たので、現職と比べて前職に対して思うことや現職に移ろうとした理由なんかを、振り返ってみようと思う。冷静に考えると、やっぱり前職は良くなかったと思う。アメリカから帰ってきて一発目の職場だったけど、アメリカに居る時の不安がそのまま現実になった感じもする。ある意味では良い経験になったと思う。言うても、この経験を役立たせることも […]

PIの能力と研究室の発展について

日付;2022/03/25(金) この日は実質的にアメリカでの研究室での最後の仕事の日である。この次の週の3月28日(月)にIDカード、研究室の鍵、白衣、データの入ったハードディスクを研究室に置いて、自分の机をきれいにする必要があるが、28日は昼前には実際の実験がない。 そして、その実質アメリカの研究室での最後の日のミーティングに、ちょっと気になったことがある。それは、PI(Principal I […]

学術論文のピアレビューの方法というか作法

自分のような研究者にも年に3から4本くらいインパクトファクターのついた論文のレビュー依頼が来る。しかし、なんか自分があまり大した研究者じゃあないことがバレているような気がしてくるのだが、本当に酷い論文に対するレビュー依頼しか来たことがない。言うても、こんな状態だったとしても、レビューアーの依頼を引き受けた以上はしっかりと仕事をしたいと思っている。 でも、いつも思うのだが、レビューの正しい方法っての […]

アメリカのポスドクに応募する方法

日付;2022/03/19(土)追記;2022/05/04(水) 自分はアメリカにポスドクとして留学するためのコネなどは持っていなかったが、結果としてポスドクとして留学でき、ちゃんと研究活動を行うことができた。しかし、漫然と日本の研究所で過ごしてしまったり、そもそも博士を得たばかりだったり、まだ修士課程だったり、もしかしたら、大学に勤めているひとたちに至っては、上司やメンターでさえ、まともに留学し […]

アメリカでのポスドク時にやってきたPI(ボス)を納得させる方法

日付;2022/03/12(土) 研究を進めるためにはボスを納得させる必要がある アメリカで所属した研究室のPI(Principal Investigator;自分のボス)はかなりのマイクロマネージメントで、M.D., Ph. D.で、研究について話したことを忘れがちで、サイエンスのセンスが少し欠けたような研究者だったと思う。そしてこの研究室に所属したポスドクの在籍期間は、平均的に非常に短かいとい […]

アメリカでのポスドクの応募に必要な研究業績や論文数について

必要な資質は何なんだろうか?? 博士課程のときはアメリカ留学についてはほとんど考えていなかったが、漠然と「自分はもっと良い論文を書かなくては…」と思っていた気がする。博士課程を修了後、かつ、アメリカでのポスドクを経験する前は、自分は「日本でアメリカで通用するまでの論文を書いてからアメリカに留学した方がいい。」とか勝手に思っていた。しかし一度ポスドクとしてアメリカに留学を経験したら、その考えが超絶に […]

論文のレビュー依頼を受けた(2022年その1)

日付;2022/02/24(木) 2月21日はプレジデントデイで休日であり、その週はアメリカでは3連休となった。そして、この週の2月14日(月)に2022年1回目のレビューアーの依頼を受けた。しかし、レビューアーの依頼を受けたことをすっかり忘れており、なんと3連休の最後の夕方になってようやく思い出した。レビューの締め切りは2月28日(月)である。それにも関わらず、その週はめちゃくちゃ忙しいことが予 […]

アメリカにおけるポスドクのための研究室の選び方

日付;2022/01/22(土)改定;2022/02/22(火) 研究室の良し悪しの判断基準 アメリカでのポスドク(Post-doctoral fellow, Post-doctoral fellowship)の経験から、基礎研究を行うポスドクとして、どんな研究室を避けたほうが良いかを記しておこうと思う。本当は、どんな研究室が良いかという観点から記録したいのだが、正直言って、良い研究室の定義がイマ […]

SABCS2021にアクセプト

日付;2021/09/14(火) 今年はSABCS2021に自分の研究内容を応募していた。これはアメリカの大きな乳がんの学会で、毎年かなりの研究者が集まる。研究者だけなく、どうやら患者や乳がん(研究)の支援者なんかも参加してくる学会だ。この学会にアブストラクトを投稿していたのだか、その結果がこの日に届いた。言うてもものすごくとんでもない内容や、おかしなビシネス目的でない限り、ほとんどがポスターセッ […]

FLASH照射について(その1)

日付;2021/08/20(金) 最近、RSSで論文誌に掲載される研究のタイトルやアブストラクトを拾っていて、度々すごく面白い研究に出くわす。それは放射線治療・放射線生物・放射線化学の分野での研究内容で、FLASHという放射線照射方法についての研究である。 FLASH 通常の放射線治療に利用されるX線の線量率はせいぜい数Gy/minというくらいなのだが、このFLASHという照射方法は、数十とか数百 […]